01がむしゃらにチャレンジし土台を築いた20年間
神戸女学院大学卒業後、全日本空輸株式会社に国際線客室乗務員として入社。
3年目よりフライトと並行し、組織風土改革、人材教育、サービス品質向上のスタッフ業務を担う。
組織風土改革プロジェクトの事務局ファシリテーターとして、1300人の客室乗務員向けワークショップを実施。最初は決められたルールやマニュアルなどの制約の中で話していた参加者が、対話を通して「お客様のことを一番わかっているのは私たちだ!」と、主体的に組織やルールを変革しようとする姿に触れ、人が源泉とつながった時の力強さや輝きを体感した。
これが人の可能性を信じ、人財開発や組織開発に携わるに至った原体験となった。
入社12年目に総合職に転換し、旅客営業、貨物営業、営業企画に従事した。
当時、まだ少数派だった女性管理職としての葛藤は、その後、女性活躍推進やDE&I推進プログラムに携わる原動力となった。
プライベートでは27歳で結婚したものの、4年後に夫が癌を発病。介護休職を経て死別。
この時に周囲の方達に支えられたことがその後の人生の大きな支えになる。

02ゼロからの再構築で人と世界の本質を理解する
41歳で再婚し、それを機に夫の連れ子3人(中3男・中1男・小3女)の継母となる。
育児に専念するために退職し、専業主婦に。
それまで情熱を注いできた仕事を辞めたことで深いアイデンティティロスを感じ、家族との関係も思うようにいかずに悩んだ。
それを解決しようとコーチングを学ぶことで、一人ひとりの価値観を尊重し、人間の全体性を理解して向き合うことの大切さを知り、家族との関係性が徐々に変わっていく。
同時に、「こうあるべき」と自分自身を縛っていた思い込みから解放され、大切にしたいことを主軸として人生を再度切り開くきっかけにもなった。
ビジネスコーチとして起業し、その後、48歳で株式会社チェンジウェーブ(当時)にディレクターとして参画。のちに取締役に就任し、大手企業のリーダー育成やDE&I推進、事業・組織変革、事業承継などを経験した。

03人のメカニズムに基づくセルフマネジメント
株式会社チェンジウェーブを退職後、株式会社TARA PRESENCEを2022年に設立。
企業や社会起業家のエグゼクティブ・コーチングを中心に、リーダシップ開発や人財育成、組織開発・事業開発のサポート、プロジェクトマネジメントを行う。
同時に、Transform LLC.に参画し、「セルフマネジメント」や「トランジション」の考え方をベースとしたリーダーシッププログラムや企画を個人・企業向けに展開。身体・感情・思考のメカニズムに基づき、あらゆる瞬間の選択肢を広げ、望む結果を創造する人・組織を増やすことを支援する。
自身も実践者として取り組み、日々の学びや気づきを循環させている。
この実践を通じて、身体的にも・精神的にも楽に、安心して自己実現をすることが可能となった。
2024年9月より第一カッター興業株式会社の社外取締役に就任。

04多面性を融合し、未来を創る
振り返ると、最初に客室乗務員を目指したのは中学2年生の頃。
そこから8年間、「どうすれば客室乗務員になれるのか?」と熱心に調べ、バックキャスティングで計画を立てた。
しかし、その後は、
法人営業、営業企画、貨物営業、専業主婦・母、コーチ、コンサルタント、カウンセラー、研修講師、プロジェクトマネージャー、取締役、社外取締役・・・
アメリカの心理学者ジョン・D・クランボルツ博士の「計画的偶発性理論」さながら、好奇心・持続性・楽観性・柔軟性・冒険心を携えて、目の前のことに真摯に取り組んでいたら、周囲の方に助けられ、チャンスを与えられ、時には偶然が重なり、道が開けていった。
過去の点と点がつながり、全てが活かされ、現在がある。
今、また一つ上の次元で全てを融合し、貢献する時が来たと感じている。
TARA PRESENCEのPurposeと同じように、自らも内なる力を輝かせ、慈愛と力強さを携えながら、より良い世界を創造していきたい。
2024年11月20日 記
